本稿では、5冊のデザイン書をご紹介します。
5冊の選定基準は、「非デザイナーがデザイナーっぽい事をドヤ顔で語れるようになる」です。
一応どれもデザイン書としては有名で評価の高い本です。
これらを読めば、分からず屋のおじさんを論破したり、ライバルのおじさんに差をつけたり、ちょっと気になってるおじさんに良いところを見せたりできます。
目次
誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論
認知心理学者が書いた、インターフェイスのデザインに関する本です。
タイトルの「誰のためのデザインという問いの答えは「ユーザー」です。
デザイン的観点でものを見るとはどういうことなのか、デザインの良し悪しはどのように評価すべきなのかを考えるきっかけになるのではないでしょうか。
ドヤ顔で語れるというより、ドヤ顔で語るための考え方の基礎を学べる本です。
インタフェースデザインの心理学 ―ウェブやアプリに新たな視点をもたらす100の指針
表題の通り、こちらもインターフェイスデザインについて書かれた本です。
「誰のためのデザイン?」は、著者が思ったことをつらつらと述べている感がありますが、
こちらはトピック毎に簡潔にまとめられていて読みやすいです。
この本には「続・インタフェースデザインの心理学 」という続編もあるので、あわせて読むと良いかもしれません。
Design Rule Index― デザイン、新・25+100の法則
こちらはデザインの特定の分野というより、デザイン全般における基礎が詰まっています。
「インタフェースデザインの心理学」と同様で、デザインに役立つ法則が100(第2版では125)項目も載っています。
その中には黄金比や不気味の谷など、誰でも聞いたことがあるようなものも含まれています。
デザイナーっぽくドヤ顔で語るにはうってつけの、ある意味手っ取り早い本です。
7日間でマスターするレイアウト基礎講座 (DESIGN BEGINNER SERIES)
グラフィックデザインにおいては、「レイアウト」「配色」について語ることがドヤ顔への近道です。
基礎中の基礎で理解もしやすいのに、デザインに興味のない人はほとんど知らないため、嫌になる程ドヤれます。ドヤ顔の秒間16連射も不可能ではありません。
この本で紹介される事例は古臭く感じますが、古くてもまったく問題ないほど普遍的な内容なのです。
平易な内容でページ数も少ないので、7日どころか1日で読了できます。
こう見えてもこの分野では名著として知られるロングセラーです。
7日間でマスターする配色基礎講座 (DESIGN BEGINNER SERIES)
7日間シリーズの配色編です。レイアウトの方と同様、見た目的には古臭くパッとしない印象です。
ちょっとセンスを疑ってしまうような配色の、お人形の写真が表紙に載っています。配色の本なのに。
しかし内容は分かりやすく、非常にすぐれた入門書です。
空前絶後の全てのデザイン書の生みの親と言われる私の見立てでは、無駄に見た目が洒落ているデザイン書は総じて中身がクソです。
書籍選びの参考にしていただければ幸いです。
最後に
デザイン関連の書籍としては、もっともっと優れた本や面白い本がたくさんあります。
それらをご紹介しても良いのですが、とにかくデザイナーっぽい発言をしてドヤりたいだけの皆様には殆ど役に立たないため、割愛させていただきます。
それではさようなら!