概要
Mobile VR ヘッドセット(モバイル端末を利用するタイプのヘッドマウントディスプレイ)向けのアプリケーションを開発する30時間のハッカソンです。
場所はドワンゴさんのセミナールーム(銀座松竹スクエア13F)で開催されました。
協賛はmerge社さん。
普通は賞金などは出ない(らしい)のですが、今回は最優秀作品には賞金がでるとのことで、若干色めき立ちました。
参加チームは6チーム、1チーム5人の30人くらいの予定でしたが、雨の影響か7割くらいしかいなかった気がします。
チームは運営の人が事前のアンケート内容を考慮して割り振ってくれていました。
スケジュール
日 | 時 | 内容 |
---|---|---|
8月27日(土) | 10:00 | 会場オープン |
11:00〜 | Mobile VR Jam スタート | |
8月28日(日) | 〜17:00 | Mobile VR Jam 終了 |
17:00〜 | 発表会 |
Mobile VR Jam とは?
おおよそ Global Game Jam の Mobile VR 版だと理解していただければよいのですが、ゲームに限らずさまざまなアプリケーションやツール・サービスなどを開発いただいてもOK
ハッカソン歴
自身としては3回目のハッカソン参加となります。
過去に参加したハッカソン
・Hack Day 2016 (Yahoo!さん主催)
・Japan VR Hackathon (MoguraVRさん主催)
チーム編成
・Oさん Unity歴2年。仕事でバリバリUnityを使った開発をしている。
・Hくん 大学生でUnityを趣味で触ってる。
・自分 Unity歴1年くらい。仕事でちょろっとだけ触ったこともある。
以上の三人
人が多くいると作業の分担などできて完成度も高くなる、と思うかもしれませんが、30時間という制限の中で企画、設計、開発となると3人くらいが丁度良かった気がします。
欲をいえば3Dのモデリングができる人が欲しかった。
ハッカソンやゲームジャムでは企画する時間も当然ながら作業時間に含まれているので、アイデアがまとまらないで時間が過ぎていくのは致命的です。
開発も企画もスピードがとにかく大事です。
細かいことは後!!まずは手を動かす!!
これは仕事にも言える。
そういえば昔は自分も3人のチームでゲーム開発してたなぁ…(遠い目)
企画/アイデア
すんなり1時間くらいで企画の大枠が固まり、モバイルVRで脱出×ホラーゲームを作成することに、、、!
アイデアはこんな感じ
・ゲームがはじまるとプレーヤーは真っ暗な部屋にいる
・唯一最初に持っているのはペンライトだけ
・ペンライトで照らして部屋を見渡す(360度ぐるぐる動かす)
・ペンライトの明かりは段々弱くなってくる(時間がなくなると心拍音が大きく強くなる)
・ペンライトの明かりが完全になくなって真っ暗になる前に外に脱出する
・部屋にある鍵を見つける
・鍵で部屋の扉の一つを開く
・別の部屋に移動する
・謎のうめき声が聞こえて来るのでその声から逃げる
・不安感を煽るBGMと効果音で演出を盛り上げる
とりえあえずはアセットストアで雰囲気にあう素材を手分けして探す…
https://www.assetstore.unity3d.com/en/#!/content/21789
有料ですがこちらのホラーゲームで使える音のアセットを購入して使うことに。
こちらの音を聞いてグッドイメージが固まりました。
ホラーコンテンツ作るなら音の素材は超重要!今後もどっかのハッカソンで使えそうです。
自分以外のメンバーはホラーゲーム作ったことあるようで、他にもいくつかすでに持っている素材を持ち寄って早速開発に着手!
開発
開発の様子は長いので割愛
今回の開発で得た知見
・Mobile向けのVRにはMobile向けの素材を使わないと処理落ちしまくります。素材はできる限りローポリで。アセットストアにある素材はMobile向けに作られていないのでそのままでは全然使えない。
・オブジェクトを纏めてMeshを1つに扱えるEditor拡張(MeshCombiner)は使える。テラシュールブログに記事があります。
・ライティング貼ったステージ素材のビルドが超重い。(1時間とか平気でかかる)
・設定でライティングをリアルタイムレンダリングじゃなくすればビルドがかなり短くなる
Unity->Window->Lightingで設定可能
・PCで動いてもMobileでは全然予期した動作にならない事態多発!こまめに実機で確認したいところ。(PCでは動いていたが、デモ用にビルドしたら特定のイベントが発火しないバグ)
結果発表
試遊会で動作しなかった事もあり、あえなく撃沈しました。次回(あれば)必ずリベンジしたい。。。
優勝はVRでRPG/アクションゲームを作ったチームでした。
このチームは素直に完成度が高かったです。無念。。。
まとめ
ゲームジャムやハッカソンは都内では頻繁に開催されているので、興味があれば一度参加してみるといいと思います。
エンジニアやデザイナーの参加が多いですが、基本的にはその分野に興味があれば誰でも参加可能なイベントが多いようです。
勿論、学生もOKです。学生オンリーのハッカソンイベントもあります。
素材探しやストーリー作成、デバッグ、発表会用の資料作成などいろんな参加の形態があるので、プログラムできない、絵もかけないという人も是非参加してみてください。
プログラミングでわからないことがあれば他のチームの人でも丁寧に教えてくれる人が多いです。
他のチームが作ったものを体験したりするのも楽しいですし、なにより、ここで一緒に開発をしたメンバーは戦友みたいなものなので、その後飲みに行ったりするのもまた楽しいです。