AWS DeepLensを購入しました〜セットアップ編〜

リンクバルでエンジニアをしております磯谷です。

何か新たなことをするべく、先日AWSDeepLensを購入しました。DeepLensに関する日本語の記事はまだまだ少ないということもあり、今回から数回に分けてDeepLensについての記事を書こうと思っております。

手始めに今回はセットアップ編です。

大まかに以下の流れで記載していきます。

  1. デバイスの登録から証明書のダウンロードまで
  2. Wi-Fiネットワークへの接続とセットアップ
  3. セットアップの確認

*注意事項

  1. 以降の作業を行う前に、AWSのアカウントを取得し、「AWS Management Console for AWS DeepLens」にアクセスできる状態であることが必要です。アカウントの取得方法については割愛させていただきます。
  2. 1回セットアップを行ったデバイスの再セットアップはかなり面倒なようです。あまり我流は行わず、説明書き通りに行うことをおすすめします。後述しますが、「streaming certificate」はセットアップ時にしかダウンロードできないようです。チャンスを逃すと再セットアップが必要と思われるので特にご注意ください。

デバイスの登録から証明書のダウンロードまで

公式説明(英語)はこちらです。
なお、個人的にはこの動画がわかりやすかったです。セットアップ全体についての流れを掴むためにも、まずはこの動画を見ることを強くおすすめします。

まずはAWS DeepLens Consoleにアクセスしてください。公式説明にもありますが、すでに他のユーザで登録されている場合はリセット作業が必要です。どのユーザで登録するかなど、事前に決めておくと手戻りがなくて良いかと思います。

アクセスできたら、「Register device」というボタンを探してください。

 

AWS DeepLens Consoleにログインした状態です。右側のオレンジ色部分に注目。

 

もし「Register device」が見つからない場合は、左ペインの「Device」を選択してください。すると右側に「Register device」があると思います。

 

次に「Device name」の設定です。ここは好きな名前を入れてください。使える文字は「a-z」「A-Z」「0-9」「- (hyphen)」で、長さは100文字までです。今回私は「Linkbal-3」という名前にしました。(ちなみにDeepLensは3台購入し、その3台目のセットアップの画面ショットを貼っています。)

 

「Next」を押していただくと、「Set Permission」ページへ移ります。初めてDeepLensを登録する場合は、ロールを作成する必要があります。その場合は「Create roles」を押していただき、特にカスタマイズする必要がなければそのまま「AWSDeepLensGreengrassGroupRole」を作成していただけばOKです。カスタマイズに関してはIAMの知識が必要なようですが、まだ理解しきれておらず詳しいことは書けない状況です。。。

※画面ショットは3台目のセットアップの様子ですので、すでに作られているロールを選ぶだけです。初めて登録される方の画面とは様子が違うと思います。

 

「Next」を押していただければデバイスの登録は完了です。次の「Download certificate」ページで証明書をダウンロードしてください。証明書はzip形式になっており、後ほどアップロードする際にzip形式のまま使用します。unzipしないようにしてください。

※証明書はデバイスごとではなく、デバイスを登録するたびに新しいものが出来上がるようです。ダウンロードのし忘れにご注意ください。なお、ダウンロードが終わると「Continue」を押せるようになります。

 

Wi-Fiネットワークへの接続とセットアップ

公式説明はこちらです。

まずはDeepLensの電源をonにしましょう。DeepLensの正面にある一番下の丸いボタンが電源です。電源を入れたら、Wi-Fiランプ(真ん中のLED)が点滅するまで待ってください。(私の場合はそれほど時間はかかりませんでした。)これでセットアップモードになりました。

※DeepLens自体がローカルエリアWi-Fiネットワークを持っています。以降の作業はそのWi-Fiネットワークに接続した状態で行います。ローカルエリアWi-Fiネットワークの名前は「AMDC-xxxx」となっています。DeepLensの裏側にパスワードと共にSSIDが書かれていますので、適宜メモ等取っておくとスムーズです。DeepLensのWi-Fiランプ(真ん中のLED)が点滅していれば、ローカルエリアWi-Fiネットワークがアクティブな状態です。(公式説明の中ではこの状態をセットアップモードと呼んでいるようです。この状態が2時間続くそうなので、以降の作業は2時間以内に終わらせなければならないようです。)

 

証明書をダウンロードしたページの「Continue」を押していただくと、Wi-Fiネットワークへの接続ステップへ進みます。

注意事項が出ます。私のWi-Fi環境は該当の文字を含んでいないので「No」を選択しました。

 

次に青字の「complete the setup」を押すのですが、その前にご自身のPCをDeepLensのローカルエリアWi-Fiネットワークにつなげてください。「AMDC-xxxx」が接続先の候補として出ているはずですので、それを選択してDeepLens裏面のパスワードを入力すればOKです。

 

DeepLensのローカルエリアWi-Fiネットワークに接続したら、「complete the setup」を押してください。すると次の画面に飛びます。DeepLensがインターネットと接続するために使用する、ご自身のWi-Fiネットワーク情報を入力してください。イーサネットも使用できるようですので、Wi-Fi環境を使用しない方は公式説明を参照の上設定するようにしてください。

 

「Next」を押すと次の画面に飛びますので、「Install and reboot」を押してください。
【注意】このボタンを押しても、画面もデバイスもすぐに変化はありません。また再起動にそこそこ(私は10分程度)時間がかかりましたので、何も変化がないからといって焦らないようにお願いします。デバイスのLEDを注意してみていると、Wi-Fiランプが点灯や消灯を繰り返すと思います。しばらくすると全てのランプが消えた後、再び点灯します。一番下の電源ランプが点灯、真ん中のWi-Fiランプが点滅になれば再起動が終わってセットアップモードになっているはずです。

 

一度DeepLensのローカルエリアWi-Fiネットワークの接続が切れていると思うので、再度接続したのち、以下の「deeplens.amazon.net」を押してください。

 

すると「Upload certificate」ページに移ります。ここで先ほどダウンロードした証明書をアップロードしてください。

 

次のページでstreaming用の証明書をダウンロードできます。一応最終ページからもダウンロードできますが、ここでダウンロードしておくことをお勧めします。

 

次のページで、デバイスを立ち上げる際に必要なパスワードを設定します。検証はしていないのですが、「SSH server」を「Enabled」にしておかないとSSH接続ができなくなるかもしれませんので、念のため「SSH server」を「Enabled」に設定しておくことをお勧めします。(画像は遷移後すぐのものなので、デフォルトの「Disabled」がチェックされています。)

 

「Review」を押すと次のような画面になります。ここが最終確認です。編集したい項目がある場合はここで「Edit」から編集してください。「Streaming certificate」もダウンロードできるのはここが最後です。忘れてしまうと再セットアップが必要ですので注意してください!

 

「Finish」を押すとこのような画面になります。これでセットアップ完了です。

 

 

セットアップの確認

公式ページはこちら

先ほどのセットアップ終了画面の「AWS management console」を押すと、以下のような画面に移ります。なおセットアップが終わるとWi-fiランプは点滅から点灯に変わります。

 

まだステータスが「Awaiting credentials」ですが、少し待つと(5分くらい?)以下のように「Registered」になりました。焦らず少し待つようにしてください。ただネットの情報をみていると、ずっと「Awaiting credentials」のままという問題も稀に起こるようなので、30分ぐらい待っても変化がなければ何か問題が起きていると考えてもいいかもしれません。

 

これで無事セットアップ完了です!お疲れ様でした!
次回はSSH接続とサンプルプロジェクトのデプロイについて書きたいと思います。

 

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